五山送り火@イオンモール京都五条通り店
概要
巷の噂によれば、
8月16日の京都のよる
怪しげな火の文字が山々に現れるらしい。
真実を確かめるにイオンモール五条店に赴いた。
事前調査
実地調査により、
火の文字の噂を検証するために、
広く知られている噂をかき集めることにした。
火の文字には次の特徴があるらしい。
- 火の文字は、決まって8月16日の夜に見られる。
- 火の文字が出現する時刻は、1962年まではまちまちだったものの、1963年からは20時からである。
- 火の文字は全部で6文字であるが、相違なるものは5文字である。
- 火の文字には、文字でないものも存在する。
- 火の文字は、2014年からは5分間隔で出現する。
- 火の文字は、最後に出現するものが最も赤い色である。
- 火の文字は、奈良県高円山や大阪府五月山など京都以外の山で確認されることもある。
- 火の文字は、大文字焼きと呼ばれることも多いが、この呼び方をすると京都市民から叱責される。
- 火の文字は、一説によれば犬文字焼きとも呼ばれる。
- 火の文字は、お精霊(しょらい)さんと呼ばれる死者の霊をあの世に帰還させる。
- 火の文字を見た者は、夏が終わったと錯覚する傾向がある。
火の文字は、京都駅、桂川、鴨川、松尾橋などからよく見えるらしいが、
今回は家から交通の便の良いイオンモール京都五条通り店からみることにした。
星で示してあるのがイオンモール五条通り店である。
方法と結果
2015年8月16日の19:45、
京都五条通沿いにあるイオンモールに到着。
イオンモール京都五条通店は、1階には食料品コーナーがあり、
2階と3階には専門店が並んでいる。
4階と5階には駐車場があり、
さらにその上の階に屋上駐車場がある。
火の文字を観測するため、屋上駐車場へと向かった。
屋上駐車場には、おそらく我々と同様の考えをもつ人々で溢れていた。
北東の方に人が集まっていたので、私もそこへ向かった。
弱い雨が降ってはいたが、ほとんど気にはならなかった。
300人以上の方々がいたものの、駐車場は広く、人の密度はそこまで高くなかった。
後ろから聞こえる、空調設備の室外機の音は大きく、大変気になった。
19:58、火の文字は山に現れるらしいので、
北東に見える一番大きな山を凝視する。
その場にいた全員が同じ山を見ていたと思う。
2時の方角から「みえた!」という声が広がってくる。
そっちかよと思いながら、そちらを見ると、確かに火の文字があった。
小さな山に大きく「大」と書かれていた。
イオンモール京都五条通店から大文字山までの距離は8.4kmもあるらしい。
天気は冴えないにもかかわらず、火の文字をくっきりと見ることができた。
10分ほど経過すると、今度は北の方に火の文字が現れた。
またしても、「大」の文字か。
いや、これは「犬」に見える。
これが、火の文字が犬文字焼きと言われる所以かもしれない。
最後は、北西の山に「鳥居」が現れた。
これは他の文字に比べて、赤みの強い色をしていた。
鳥居の文字は、他の2文字と比べ、低い位置に出現したため、
観測するのにも少し苦労した。
それに、これは文字ではなく記号である。
なぜ文字ではなく記号であるのかはわからなかった。
今回の観測では、火の文字は3文字確認することができた。
8月16日の夜に現れる火の文字の噂は真実であった。
今回は見ることができなかった残りの3文字は、
来年にでもまた探してみたい。